足が痛むと、どうしても歩幅が狭くなり、前かがみの姿勢になってしまいますよね。私たちは、そんな痛みを引き起こす「身体のバランスの崩れ」を根本から見直し、もう一度安心して歩ける身体づくりをサポートしています。
リハビリを重ねるごとに歩行の安定感が増し、笑顔で歩けるようになったエピソードをご紹介します
今回ご紹介する利用者様は、「右肩まわりが動かしづらい」という上半身のお悩みと同時に、「足が痛くてしっかり歩けない」という深刻な症状を抱えられていました。
特に足の痛みは、軟骨がすり減って体重がかかった際にズキッと痛む「膝の変形荷重痛」が原因でした。 このような場合、単に膝をマッサージするだけでは解決しません。当施設では、右肩から足元まで全身の筋肉の位置関係を正しい位置へと整える(アライメント修正)とともに、筋肉を正しく働かせて「痛みのないスムーズな動きを脳と身体に再学習してもらう」という方針でリハビリを組み立てました。

右の肩まわりや肩甲骨を正しい位置(外旋・内転・下制方向)へと優しく動かします。強張った上半身のねじれを整え、動きをスムーズにするための大切な第一ステップです。
二の腕の筋肉(上腕三頭筋・上腕二頭筋)の筋アライメント(位置関係)を修正します。腕や肩まわりの突っ張りを取り除くことで、しっかりと胸を張って立てる土台を作ります。
上半身をしっかり起こして活動できるよう、胸の前の筋肉(前胸筋)を活性化させます。体幹の筋力アップを促し、立ち上がりや歩行の際の前かがみ姿勢を防ぎます。

ベッドサイドでの立ち上がり動作を確認します。ステップ1〜3で整えた上半身の連動性を活かし、足元に無理なく体重を乗せて立てているかをプロの目でチェックします。

股関節を理想的な位置(中間位)に保ちながら、下肢の筋トレを行います。膝の変形による「ズキッとする痛み」をかばうことで眠ってしまっていた筋肉へ、正しい働きを再学習させます。

手すり(平行棒)をつかみながら、実際の歩行訓練を行います。アプローチ初期段階では、少し前かがみ(前傾姿勢)になる傾向が見られます。

歩行の質をさらに高めるための最終調整です。お尻の横の筋肉(中臀筋)の位置を修正し、太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)が正しく働くよう調整してお尻の筋肉(殿筋)を活性化させます。これにより、足を後ろへ強く蹴り出す力を引き出します。

肩から足元までが正しく連動したことで、痛みをかばって狭くなっていた歩幅が見事に修正されました。写真の赤矢印が示す通り、しっかりと大股でスムーズに歩かれています。